防災行政無線は、地域住民に対して避難情報など防災情報を周知するために整備している無線システムです。
住民へ情報を届ける「同報系」と呼ばれるシステムと、自治体職員間の連絡手段となる「移動系」の2種類のシステムに大別されます。
同報系は、市役所などに設置する親局から、屋外拡声子局や戸別受信機への放送を行います。
電波の届きにくい地域があれば中継局を介して電波を届けます。普段は住民へ地域情報の発信を行うことができます。
移動系は、市役所などに設置する統制局から基地局を経由し、車載型無線機/携帯型無線機/半固定型無線機といった移動局と連絡を行います。
移動局同士の通信も可能で、災害初動時に輻輳が予想される携帯電話の代替通信手段としても重要な役割を果たします。